· 

ことり 小川洋子

ことり 小川洋子

小鳥のおじさんというあだ名の男性の幼少期から死ぬまでのお話。

僕も管理人だったが、管理会社にこういうおじさんはよくいた。孤独で独身で、家で何をしているのかわからない。

一見不幸そうに見えるこういうおじさんには、個人的な世界があった。貧乏で、モテなくて、他人が経験する事もほとんど経験していないおじさんだが、その一生は幸せだったのではないだろうか。どんな人生でも気持ちの持ちようで幸せにできるのではないだろうか……と思わせる作品だった。

人生に文学を…という講演をユーチューブで聴いて、本書を借りてみた。